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河内音頭とフラメンコ 

名張駅前の雑貨屋の店先に、ピンクのショート丈の長靴が並んでいた。手にとって見ていると
「それ、可愛いでしょ」と後ろから声が聞こえた。
振りむくと白人の年配の女性が立っている。お店の人みたいだ。
「あのー、これのLありますか」と聞くと
「ないネ。履いてみたら」という。
「いやー、どう見ても小さい」
「名張の人?」と聞くので「いえ、出身は大阪で、名張に住んでいます」
「私、スペインで生まれた。でも、40年前に出て、パリに5年住んで、あちこち行って、名張にずっと住んでいる」
「私、フラメンコ習ってる。スペイン好き」私もつられて、ブツ切りの日本語になる。
「ふーん、 スペインでは、日本人が盆踊り習いに行くようなものネ」
なんだか反応が冷たい。私たちが、外人に「ニホン大好き。すき焼き、スシ、テンプラ」言われているようなものなのか。
それより、盆踊りやて。「エンヤコラセー、ドッコイセ」河内音頭のやぐらが頭の中にそびえ立つ。私は大阪でも、東大阪市の出身で、中河内と呼ばれる地区なのだ。本場なんだ。子どもの頃から、河内音頭は知っているけど、習いたいなんて思ったこともない。別に、河内音頭がきらいというわけじゃないけど、いっしょにされると、ちょっとね・・・。

「ヘレス・デ・ラ・フロンテーラに行きたい」
「ヘレスは、私の生まれたところに近い、同じアンダルシア地方。そう、奈良と三重くらいの距離かな。」
「何ていうところ?」
「アメリアという町、妹たちが住んでいる。いろんなところに住んだけど、名張いいところ」
「どこがいい?」
「都会で、田舎で、緑も多いから。ヘレスでフラメンコ踊る?」
「うん、シェリー酒飲んでね」

その夜、通販で注文した特大ミラーが到着した。団地の三階まで階段で、配達の人が二人がかりで持って上がってくれて、親切にも居間まで運んでくれた。60cm×180cmだ。地震の時に大丈夫なように飛散防止フィルムも貼ってある。
何に使うかって、もちろんフラメンコの練習用。資格試験に合格したので、自分へのご褒美だ。
梱包を解いて、鏡の前で、セビジャーナスの最後のポーズを決めてみる。
洗面所の鏡でやっていたときと、ちがう。全身がばっちり映っている。
でも、どこからともなく河内音頭のフレーズが、聞こえてくる。
実は、昼からエンドレスで頭の中をぐるぐる回っている。
「エンヤコラセー、ドッコイセ」
誰か、どうにかしてくれー。

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