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蜂の巣 

 三年ぐらい前に、マーブル模様の直径30cmぐらいの蜂の巣が、御杖の家の二階の軒下にぶらさがっていた。そこは死角になっていて、その真下にある物干し台に、うじ虫のような幼虫が転がっていたのに、巣の存在にはまったく気づかなかった。毎日、同じ場所に四、五匹落ちていた。なんだろうと気味悪がっていると、ある日二階に泊まった友人が「大きな蜂の巣がある。絶対窓を開けてはいけない」とこわい顔をして、階段を駆け降りてきた。蜂の子だったんだ。食べたら滋養があったのに、カラスがくわえていったんだろうなあ。食べる根性もないくせに、惜しくなる。
 村役場に蜂の巣の駆除について聞いたら、蜂捕りの宇宙服のような服を貸してくれるという。しかし、駆除は自分でしてくれという話だ。いくら宇宙服を着たとしても、こわい。夫は「なあーに。冬になったら空家になるよ」と自分は宇宙服を着る気がないようだ。キイロスズメバチが、羽音を立てて旋回している。息子に、網戸を開けてはいけないとしつこく言い渡す。結局、誰も刺されることなく、やがて巣は空家になった。
 

蜂や蟻が巣を作るところは波動が悪いと聞いたことがあった。蟻は梅雨前に現れる。十年くらい前は黒茶色で小さいのがきていた。ここ数年は、黒くて大きい山蟻がやってくる。朝起きて、干物の骨に真っ黒にたかっているのを見てギョッとした。ずいぶん頑丈そうな顎を持っている。砂糖壷にたかっていた小さい蟻と比べると、肉食丸出しだなあと感心する。ツバメの作りかけの巣もあった。ツバメが巣を作るところは波動がいいらしい。ツバメは作りかけの巣を捨ててどこかへ行ってしまった。やっぱり、波動が悪いのだろうか。近頃、イヤシロチの話をよく聞く。うちは作物や木々も発育が悪いので、やっぱりケガレチなのかなあと思う。

今は、団地の三階に住んでいるので虫は見かけない。カメ虫は、夫が御杖からやってくると電球の回りを飛んでいる。荷物に付いてくるのだろう。ここ最近、蜜蜂のような小さい蜂が窓から入ってくる。外へ出たくて、ブンブンとガラスにぶつかっている。なかなか出られないようだ。一日一匹程度だったのが、今日は三匹も迷い込んできた。外に出してあげようと、窓を開けたままにしていると六匹になっていた。仲間を助けようとして、増えたのかもしれない。いくら小さくても蜂なので、いっしょにいると緊張する。この緊張が向こうにも伝わり、あせらせているのかもしれない。もう、少しで出て行けるところまできているのに、やみくもに同じところにぶつかっているようにも見える。網戸を早く取り付けよう、お互いのために。いつのまにか、ベランダから見える裸だったブドウ畑に、ビニールの天井ができている。それとこの蜂の存在は関係あるのかしら。それとも、私の知らない近くに、また蜂の巣ができているのだろうか。

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コメント

蜂はやっぱりこわいです。

ここのエッセイをいつか一冊の本にしてくださいね。

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